オリンピックで注目のイギリスより

まもなくロンドン・オリンピック開催                その国を代表するチェアメーカー

2002年に新設されたアーコール工場
2002年に新設されたアーコール工場

1920年に創業し、日本でもとても人気のあるアーコールの家具。その家具の魅力は何のであろうか?

ロンドンオリンピック開催で注目が集まるイギリスのアーコール工場を訪れると、その魅力に触れれて理解することができる。

 

アーコールの現工場は2002年に新設されたモノ。

とても斬新でモダン、近代的な建物の中に、最新鋭の機械と昔ながらのハンド・クラフトのモノ作りが混在するとてもユニークな工場である。

最新鋭の機械は、世界に2台とないモノも存在する。そのシステム化されたモノの一方で、未だに蒸し器に木材を入れ、蒸した後、一気に曲げて作る曲げ木のハンドクラフト家具を製作する職人集団がいるのだ。

 

また、この工場の立地もとてもイギリスらしい。

なんとこの工場の周りは全て森に囲まれている。私が初めて訪問した15年前は、目の前のガラス向こうでシカがこちらを眺めていた。その横では、家具を作る職人が黙々と製作に励む。

そんな、自然環境の中で製作されている家具なのである。

 

この場所からシカが眺めていた
この場所からシカが眺めていた

自然環境を大切にした、アーコールの工場は自然光を多く取り入れる工夫がされている。

『木』を扱う家具メーカーだからこそ、森を林を、木を愛でる。自然を愛でるのだと、現社長は語る。

その精神は、日本でアーコール家具を扱う『ダニエル』のモノ作りと一緒。その精神の共通点も、ダニエルが日本でアーコールを扱うに値すると評価されたのである。

 

更に、モノ作りに励む職人もとても気さくで、モノ作りに対する精神、こだわりは半端なものはない。

 

イギリスの生粋なクラフトマン(職人)
イギリスの生粋なクラフトマン(職人)

近代化されたオートメーションシステムで動く機械の反対では、黙々と一脚づつ椅子を作るチェアメーカーがいる。

伝統的なウィンザーチェアの製造工程を丁寧に進めていく。

 

愛情いっぱいで一つ一つに『職人魂』を注入。面倒な作業をあえてすることで、長い間の耐久性や経年変化が味わえる。

そのためには、手を抜かない。世代を越えてモノを使うイギリスの『モノに対する精神』であるように思える。

 

そんな彼らの作る製品だから、こだわりを持って使っていきたいと思うのである。

長く使う、直して使う、そして受け継いでいく。

『ビンテージ物も良いけれど、やっぱり自分でビンテージにしていくのが一番いい!!』

『それこそMy Chairであり、Family Furnitureだ!』っと語る職人。

 

 

人気のバタフライチェア
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